ところで、かんたんな送風機である韛(ふいご)が、いつ、たれによって発明されたのかはわかっていないが、この発明によって鉄器の量と質が飛躍的に向上した。発明の時期は春秋時代の末、戦国時代の初めであろうといわれている。とにかく韛をもったことで、人は強い火力をやすやすと手に入れることができるようになった。(『湖底の城宮城谷昌光