これらの証言からわかることは、すなわち村山は、文言として飛躍している「侵略」「植民地支配」を、内閣総理大臣談話として発表することで既成事実化することを狙ったわけである。村山は、戦後50年で過去の行為について謝罪して終わらせるのではなく、その後もそれを餌に付け入ろうとする勢力の発生すら意識し、未来永劫、日本が戦後史観の呪縛にとらわれることを意図したのである。(『村山談話20年目の真実 和田政宗、藤井実彦、藤岡信勝、田沼隆志)