当用漢字は世間で考へられてゐる様に、仮名文字論者やローマ字論者の手によつて提案され実施されたのではない。当時の国語審議会委員の大部分は保守派の国語学者、国文学者だつたのです。彼等は、国字をローマ字化した方がよいと考へてゐたアメリカの教育使節団の勧奨に遭つて、そんな事になつたら大変だといふ憂国の情から、当用漢字を制定し、それを防波堤として、それ以上の漢字追放を阻止しようと考へたのです。(『日本を思ふ福田恆存〈ふくだ・つねあり〉)
 週末や連休の各高速道路で発生する渋滞は、その6割以上が“サグ”を先頭にした自然渋滞です。一見何も障害がないところを先頭に、渋滞が発生するのです。
“サグ”とは、くぼ地のこと。高速道路が、下り坂から上り坂に差し掛かるポイントを言います。かつては、知る人ぞ知る専門用語でしたが、現在は一般常識になりつつあります。
 道路が、ドライバーが気付かないほどゆるやかな上り坂に切り替わると、意識しないうちにスピードが落ち、追いついてしまった後続車がブレーキを踏むなどして急激に速度が低下。その連鎖により渋滞が発生します。
(『高速道路の謎 雑学から知る日本の道路事情』清水草一〈しみず・そういち〉)
 おかゆの旨さに本当に開眼したのは中国においてです。中西医結合によるがん治療をこころざしての初めての訪中が1980年9月。爾来(じらい)、度重なる訪中は100回に達するのではないでしょうか。本場だけあって、中国のおかゆは種類が多いのです。そして、一流ホテルのおかゆが旨い。おかゆの旨さだけでホテルの等級を決めることができそうなくらいです。(『美味しい、おかゆ 元気なときも、調子が悪いときも。体と心が喜ぶ57レシピ』帯津良一〈おびつ・りょういち〉:検見崎聡美〈けんみざき・さとみ〉料理)
 でも、みそ汁は毎日食べたいものだから、ぜひ「本物のみそ」を使ってください。「本物」とは、大豆と塩と麹の原料だけでできた、みそのこと。だしや他の原材料が加わっていない、無添加のみそを選びましょう。(『みそ汁はおかずです』瀬尾幸子〈せお・ゆきこ〉)
 無水鍋を使うと「料理って、こんなに簡単だったかしら?」と思うくらいに、早く楽に調理ができます。
 炊く、煮る、蒸す、焼くのはもちろん、オーブン代りにもなって、ふたも鍋として使えるという一器多様性。
 すべてアルミ製でつなぎ目のない単純明快な作り。その上頑丈で、壊れることがいっさいありません。
 余分なものがついてないということは、手入れも簡単です。
 食材自身の水分を充分に生かして加熱するので、うまみも凝縮。
 こんなに無駄がなくて潔い鍋は、ありそうでなかなかないものです。
(『無水鍋で料理する』有元葉子)
 ねぎは切ってから約15分おくのがコツ。空気に触れると辛み成分のイオウ化合物がアリシンに変化し、血液をサラサラにする作用が強くなります。(『石原結實のいいことずくめ ねぎ決定版石原結實〈いしはら・ゆうみ〉、牧野直子)
鶏肉とカシューナッツいため:揚げた鶏肉に甘ずっぱい味がよくからみ、カシューナッツが香ばしいアクセントに。白いごはんにもビールにもピッタリ!(『かんたん絶品! タイごはん90レシピ』味澤ペンシー)
網焼きのチーズステーキ:ヘルシーさが人気の赤身ビーフ・ステーキ。不足するコクをチーズで補ったらとても旨いステーキに仕上がった。仕上げの蒸し焼きはアルミホイルでステーキを覆い、熱を逃さなければ簡単に調理可能だ。トーチバーナーでチーズを焦がすと見た目も味も倍増する。(『決定版! 太田潤のアウトドア料理100 自慢のメニューを厳選』太田潤)
長いものマヨ焼き:焦がしマヨネーズのコクと焼いた長いものホクホク感が絶品! 簡単なのに、こんなにおいしいなんて反則ものです(笑)。(『Farmer's KEIKO 農家の台所 一生食べたい野菜のおかず』Farmer's KEIKO)
 放っておいてもキチンと仕事を果たしてくれるダッチオーブンは、長時間煮込むモツ料理に最適な鍋だ。(『ダッチオーブン大事典』太田潤)
 農地売却でキャッシュが入ったのはいいが、中国の影に不安や危機感、疑問を持つ住民は少なくなかった。
 ある住民が、農業委員会の関係者に中国資本の存在の有無を確認すると、真顔でこう忠告されたという。
「命に気をつけろ」
 彼はあきらめ顔で言った。
「今回のことを根掘り葉掘り聞くと危ない――という警告でしょう」
 この住民は会話を録音しているという。
(『爆買いされる日本の領土』宮本雅史〈みやもと・まさふみ〉)
「保存食」はもちろん長く保存することが目的です。
 でも、それ以上のメリットがあります。
 干したり漬けたりすることで、素材がおいしくなったり、環境にとっていいことも!
(『冷蔵庫いらずのレシピ 残った食材は「干す」「漬ける」でササッと保存!』按田優子〈あんだ・ゆうこ〉)
 この図は、450年前の江戸の姿だ。天正18(1590)年に、徳川家康が江戸の領主になった当時の土地の状態とその地名を再現したもの。根拠の資料は中世末の約100年間、南関東を支配した北条家の氏康が統治資料としてつくらせた『小田原衆所領役帳』(1559年成立)で、所領を与えた家臣560名と、彼らが支配する825ヵ所の地名が記載されている。(『江戸・東京の地理と地名』鈴木理生〈すずき・まさお〉)
「エドモン・ロカールという人物を知っているかね?」
 サックスは首を振った。
「フランス人でね。1877年に生まれ、のちにリヨン犯罪鑑識研究所を設立した人物だ。IRDを指揮していたころ、私は唯一、ロカールの唱えたある原則を座右の銘としていた。“相互交換の原則”だよ。ロカールは、二人の人間が接触すれば、各々に属する物体が必ずもう一方に移動すると考えた。たとえば埃、血液、皮膚細胞、塵、繊維、金属の残留物といったものが、必ず相互に移動するとね。交換された物体を突き止めるのは難しいが、その意味を理解するのはさらに困難を極めるだろう。しかし、交換は例外なく起こり――おかげで、我々は犯人を捕らえることができる」
(『ボーン・コレクタージェフリー・ディーヴァー:池田真紀子訳)
「おお、神様!」ゾッとした表情でボームラーがいった。
「どの神様だ?」ゲーリケがたけだけしい口調でいった。
(『鷲は舞い降りたジャック・ヒギンズ:菊池光〈きくち・みつ〉訳)