――戦いとは、情報戦である。
 そのことに最初に気づき、自身の兵法にそれを盛り込んだのも孫武である。敵にみせるべきものと敵にかくすべきものを自在につかって、
「敵を虚(きょ)にする」
 というのが、孫武の兵法の真髄(しんずい)である。
(『湖底の城宮城谷昌光

孫子