ちなみに言うと、血筋・家系だけを重視する
バラモン教に反対した宗教は
仏教だけではなく、同じような主張を唱える宗教が、そのころの社会にたくさん登場していたようです。時代の潮流だったのでしょう。それらをまとめて「沙門宗教」といます。
沙門とは「努力する人」という意味です。カースト制度の社会では生まれたあとにいくら努力しても無駄だったけれども、いやいやそうではない、努力次第で幸福になれるのだという人々がたくさん現れ、そのうちに一つとして仏教があったのです。(『
本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』
佐々木閑)