イデオロギーとは、本来「体系だった物の見方」を意味する言葉である。現実は混沌として無秩序なものであるから、ただ現実を眺めただけでは何も理解することはできない。現実を理解するためには、それを何らかの枠にはめて解釈する必要があるのだ。イデオロギーとは、そのような解釈の枠となる「物の見方」の体系なのである。(『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義佐藤健志