近代文明が人間にもたらしているダメージは、土壌の悪化からスタートしている。化学肥料は土壌の中のミネラル成分を追い出し、土壌中の虫類がいなくなってしまうことと一緒に、微生物相を変えてしまった。機械化農場の表層土の流出がひんぱんに起きるようになったのも、この結果である。そしてこれはまず最初に作物を伸び悩ませ、次に作物を退化させることになった。農場には有害な物質(殺虫剤)がまかれて、土壌をますます有害な土壌にし、さらにそれが農作物や果実に吸収される。
われわれはこういう事態やその他の多くの観察結果から、土壌および土壌の中に育つ全てのものを自分たちと縁遠い存在としてではなく、自分たちの【外部代謝】なのだと考えねばならない。
(『ガン食事療法全書』マックス・ゲルソン:今村光一訳)
ゲルソン療法/癌