鎌倉時代の代表的な仏教思想家たち、
法然(1133-1212)、
親鸞(1173-1262)、
道元(1200-53)、
日蓮(1222-82)の4人の宗祖たちは、それぞれに、みな、かなりの量にのぼる著作をのこしている。そのなかでも、法然の著『選択本願念仏集』(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)、親鸞の著『教行信証』(きょうぎょうしんしょう)、道元の著『正法眼蔵』(しょうぼうげんぞう)、ならびに、日蓮の著『立正安国論』が、わが国の思想史のうえにのこした足跡ははなはだ大きい。(『
絶望と歓喜〈親鸞〉 仏教の思想10』
増谷文雄、
梅原猛)