じつはカトリックと靖国神社には深い因縁があるのです。
第二次世界大戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)内には、靖国神社を軍国主義の象徴と見なし、焼き払った上に跡地をドッグレース場にしようとした動きがあったそうです。これには賛否両論があり、マッカーサー司令官も答えを出せずにいたようです。そこで、司令官は当時、ローマ教皇庁(ヴァチカン)の臨時駐日代表ブルーノ・ヴィッテル神父に意見を求めました。するとヴィッテル神父は、
「いかなる国も、その国に殉じた兵士に対して、敬意を表す権利と義務があり、それは戦勝国、敗戦国問わず平等である。もし、アメリカ陸軍が靖国神社を焼却したならば、米陸軍の歴史に永久に消すことのできない汚点を刻むことになるだろう」
と、進言し、司令官は靖国神社焼却中止命令を出したそうです。
(『だから日本は世界から尊敬される』マンリオ・カデロ)