しばらくすると落ち着き、オケロ君はふたたび顔を上げ、話し始め、「ぼくは学校の先生になりたい」といいました。その理由を聞くと、こう答えました。
「ぼくは、学校の先生になって、算数とか理科を教えたいんじゃなくて、子どもたちに『よりよい未来をつくっていくことの大切さ』を教えたいんです。ぼくが体験したようなことを子どもたちが体験しなくてもいいような国をつくっていきたい」
(『ぼくは13歳 職業、兵士。 あなたが戦争のある村で生まれたら』鬼丸昌也、小川真吾)

少年兵