ところがくわしく観測してみると、地球の自転速度はけっして一定ではなく、また地球の自転はだんだん遅くなっていることがわかってきました。
その原因は「潮の満ち引き」だと考えられています。月や太陽の重力によって潮の満ち引きが起きますが、海水の運動と固体としての地球の運動にずれ(摩擦)が生じて、地球の自転にブレーキがかかるのです。つまり、昔の地球は今よりもっと速く時点していて、1日の時間は短かったということになります。計算によると、5億年前には1日が21時間、2億年前は23時間だったと考えられています。(『どうして時間は「流れる」のか』二間瀬敏史)