私は爽やかな気分になり、英語を勉強していたことを忘れ、そしてこの選手の言葉(※dedication/献身)が私の生涯の言葉になった。考えてみれば人間は利己的な生物だが、それでいて何かに身を捧げている時が一番、美しく、楽しく、充実している。それは決して自分のために行動している時ではなく、自分が産んだ子供、自分の教え子、科学、美術、そして社会、自分ではない何かに熱中している時が人間を幸福にする。(『武田邦彦の科学的人生論 『武田先生、ホンマでっか!?』武田邦彦