ちなみに日本の自動車メーカーでダントツのシェアを誇っているのはトヨタですが、そのトヨタまでが2008年のリーマンショックのとき、内部留保という余り金でやってたバクチの大損が結構被害甚大だったらしい。
 思えば、ここの会社が得意にしていたのは品質向上および大量生産と、これによる廉価化のノウハウです。バブル以降の20年間にそれをさらに磨き上げて、他社がバブル崩壊で半死半生となって立ち直るのに手間取っているのを尻目に、ぶっちぎりの業績を上げきたわけです。
(『自動車問答沢村慎太朗