パワステやパワーブレーキはもちろんのこと、もっと込み入った制御がいまはアタリマエについている。そうした装置というか装備というか、新しいものをつけたら「こんなことができる」。いままでなかったなにかがくわわる。一見プラスのようでいて、道具としての扱いやすさからすると、実はマイナスになっている。新しい装置や制御を追加したことで発生するそのマイナスをいかに減らすか。出さないか。考えかたとしてはそっち方向でいくべきである。EPSだから、あるいはこれこれいう制御があるから、その都合でしょうがない。作る側や売る側のいいわけは聞きたくない。(『
営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由2 逆説自動車進化論』
國政久郎〈くにまさ・ひさお〉)