「日本のメーカーがやるべきことは、まず過給ダウンサイジングの土俵に上ること。技術を深めるのはそこからの話じゃ」
 博士がこう話したのは2012年、スバルが投入した新世代水平対向エンジン、FA20DTIを前にしてのことである。(中略)当時から小排気量版の登場を予見していた博士は、「1.6lが本命。はよ乗りたい」と繰り返し語っていた。(『博士のエンジン手帖 3』畑村耕一〈はたむら・こういち〉)