わたしからすれば、彼らはなにかを――なんでもいいから――創造しようとしてみるべきなのだ。そうしたら、こちらも、彼らの意見に耳を傾けよう。創造しない人々が、創造的な人々の作品を評価するのが間違っているのだ。無からなにかを作りだすこと、なにかをつなぎ合わせて、この世にないまったく新しいものを作り上げること、それこそが尊敬されるべき、困難な仕事なのだ。(『チベットの薔薇』ライオネル・デヴィッドスン:小田川佳子〈おだがわ・よしこ〉訳)