昔の写真を見ると、主婦が大そうじに取りかかるとき、よくたすきがけをしています。実際に試せばわかりますが、たすきがけをすると、作業がしやすくなります。
また、何か集中力を発揮する必要があるときに、昔は、はち巻きをしたものです。武道の道着を帯で締めたときにも、同様のことが起こります。体は安定し、動きやすくなる効果があるのです。
このように日本人は、体にひもを巻くことの効果を体感し、知恵として上手に利用していたのです。
(『ひもを巻くだけで体が変わる!痛みが消える!』小関勲〈こせき・いさお〉監修)