なお、品質工学というのは、田口玄一博士という、れっきとした日本人が考案した新しい学問であり、1980年にアメリカのベル研究所で成功を収め、世界的には「タグチメソッド」と呼ばれるようになった。そして1980年代に、アメリカの技術が日本に負けたのではないかと言われた時代に、田口博士は「アメリカをよみがえらせた男」と呼ばれた。(『そこにはすべて「誤差」がある なぜ予想違い・誤診・偽装が起こるのか?』矢野宏)