わが国が戦争に負けた1945年8月14日のアメリカの新聞ニューヨーク・タイムズは「我々は初めてペリー以来の願望を達した。もはや太平洋に邪魔者はいない。これで中国大陸のマーケットは我々のものになるのだ」と書きました。この記事は、ペリー以来のアメリカのねらいが何であったかをよく示しています。ペリー来航はマニフェスト・ディスティニー(明白なる運命)と名づけられた世界戦略が、わが国に矛先(ほこさき)を向けた歴史的事件にほかならなかったのです。(占部賢志〈うらべ・けんし〉)『教科書が教えない歴史』藤岡信勝、自由主義史観研究会
日本近代史