砂漠の嵐作戦に至る道を開いた責任は、ほかのだれにもましてブッシュとベーカーが負うべきである。彼らはイラクの核兵器製造能力一掃のためだとあの戦争を正当化したが、その能力こそは、米国が援助を与えて育成したものにほかならなかった。クウェートの主権を守るという大義名分が強調されたが、この場合もワシントンにとって肝心なのは、石油の利権確保なのだった。(『だれがサダムを育てたか アメリカ兵器密売の10年』アラン・フリードマン:笹野洋子訳)