また、依頼する相手が教員でなく友だちで、場所がその友人宅であったとしても、よほど気のおけない間柄でもないかぎり、直接的な物言いはしない。「ちょっと暑くない?」「クーラーとかつけないの?」と否定疑問の形にする。あるいは、「俺的には若干暑かったりするかも、みたいな」のように、「的」「若干」「たり」「かも」「みたいな」と5箇所にぼかしを入れる。仲間うちでも、言葉のうえでは遠慮がちである。(『かなり気がかりな日本語』野口恵子)