一方、A級戦犯には罪が問えないと、もっとも分かりやすく論述したのは、ハーバード大学の若き弁護士、ブレイクニー陸軍少佐でした。「戦争は、国際法が認めた適法行為である。原子爆弾を落とした者達が裁こうとしているのが、この裁判だが、彼らも殺人者ではないか」と発言しました。すると、日本語への同時通訳が、ただちに停められ、被告人の耳には届きませんでした。日本語の速記録には「以下通訳なし」と付記されたのですが、恥ずべきインチキ裁判だった歴然たる証拠です。(『日本人を狂わせた洗脳工作(WGIP) いまなお続く占領軍の心理作戦』関野通夫)

日本近代史