それまでは、兵士が優秀であることと、戦域でその兵士の身に起きることには、なんらかのつながりがあると確信していた。しかし、スネルがそんなふうに殺されるのを見て、私は戦争についての基本的な真実を悟った。なにもかも完璧に調整している兵士でも、悲運に見舞われることがある――それもしばしばそうなる。(『レッド・プラトーン 14時間の死闘』クリントン・ロメシャ:伏見威蕃〈ふしみ・いわん〉訳)