79年に解き放たれた力は、20世紀のかなりの部分を支配した社会主義ユートピアの終焉の始まりを意味していた。五つの物語――
イラン革命、
アフガニスタンでの聖戦の始まり、サッチャーの選挙での勝利、ローマ教皇の初のポーランド巡礼、
中国の経済改革への着手――は、歴史の筋道を従来とはまったく異なる方向へと向かわせた。長年無視されてきた「市場」と「宗教」という二つの力が、猛烈な勢いで舞い戻ってきたのが、1979年だった。(『
すべては1979年から始まった 21世紀を方向づけた反逆者たち』クリスチャン・カリル:北川知子訳)