君は博識なことを話すが
 悲しむ値打ちのないことを嘆いている
 真理を学んだ賢い人は
 生者のためにも死者のためにも悲しまない

【わたし】も 君も ここにいる全ての人々も
 かつて存在しなかったことはなく
 将来 存在しなくなることもない
 始めなく終わりなく永遠に存在しているのだ

 肉体をまとった魂は
 幼年 青壮年を過ごして老年に達し
 捨身して直ぐ他の体に移るが
 自性を知る魂はこの変化を平然と見る

(『神の詩 バガヴァッド・ギーター』田中嫺玉訳)

バガヴァッド・ギーター