コロンブスは「異教徒のインディアンを聖なる信仰に改宗させる」と息巻いた。それは、何千人もの先住民を奴隷として輸出するための言い訳でもあった。先住民を捕らえようとして結局皆殺しにしてしまっても、たいした問題にはならなかった。というのも、先住民を殺した連中はこう言い逃れたのだ。彼らはキリスト教に接し、永遠の生命を得るチャンスを手にしたのだ、と。西欧人は同じ理屈を言って女を強姦した。コロンブス自身の言葉によれば、彼はむちで先住民の女を「激しく」打った後で、「快楽を味わった」という。(『キリスト教暗黒の裏面史 誰も書かなかった西欧文明のダークサイド』ヘレン・エラーブ:井沢元彦監修、杉谷浩子訳)