情報は取るものと考えるのは初歩の発想であり、基本はギブ・アンド・テイクの交換関係だから、提供するものがなければ何も得られないし、相手よりも多くのことを知っていないと、真に価値ある情報は摑み取れないのである。
 結論的に言うと、実力のバランス関係で相手よりも強ければ、ポテンシャルの差で吸い取れるのが情報であり、価値のある情報は相手の側が持ってくるし、知的に追い詰めて本音を叩き出すためにも、信頼される立場を確保することが肝心である。
(『インテリジェンス戦争の時代 情報革命への挑戦藤原肇

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