甲野師匠は、62キロの体重で、135キロの人でも持ち上げる。「いよっ、力持ち!」というのはシロートの考え。
「鎧(よろい)を想像してみてください」と師匠。「鎧は持つより、担いだほうが軽く、担ぐより、着るといちばん軽く感じるんです」
 鎧のごとく相手を「着る」。すなわち相手の体重を、こちらの体全体に散らせて受け止める。
(『古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない「体の使い方」甲野善紀指導、荻野アンナ文)

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