とにかく日本軍は、失敗に懲りず、失敗から教訓を引き出さず、同じ失敗をまた繰り返すのである。補給の失敗でガダルカナルで惨敗し、ガダルカナル戦と前後して開始されたスタンレー山脈越えのポート・モレスビー攻略作戦でも、同じく補給の失敗で自滅し、のちのインパール作戦でも同じ失敗をまたやっている。アメリカ軍は、同じやり方で何度でも日本軍をたたきのめすことができた。というよりむしろ、日本軍がいつも同じやり方で勝手に自滅してくれたと言った方が当たっている。(岸田)『日本人と「日本病」について』岸田秀、山本七平
戦争