ウパニシャッドという名称の意義に関しては専門家の間に意見の一致を見ていない。しかし普通に行われている説に従うのが、最も妥当かと思われる。すなわちサンスクリット語で(中略)「近くに坐す」を意味し、師弟間近く対坐して伝授さるべき「秘密の教義」の意に転じ、かかる宇宙の秘義を載せた聖典の名となり、さらにこの種の文献の総称として用いられるに至ったものと解し得る。(『ウパニシャッド』辻直四郎)

ヴェーダ