ところが、ウルトラマンによく似た「光の国」の使い・ゾフィが現れて、ドラマは意外な方向に展開する。「私と一緒に光の国に帰ろう」というゾフィの誘いを、ウルトラマンは断る。

 ウルトラマン「私はもう2万年も生きたのだ。地球人のいのちは非常に短い。それにハヤタはまだ若い! 彼を犠牲には出来ない」
 ゾフィ「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか! よろしい、私はいのちを二つ持ってきた。その一つをハヤタにやろう」(シナリオより)

(『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』切通理作)