「交換価値は価値の現象形態にすぎず、〈価値〉ではない」と、1879年から80年にかけて書かれた「アードルフ・ヴァグナー著『経済学教科書』への傍注」(杉本俊朗訳、『マルクス=エンゲルス全集』第19巻、所収、大月書店)のなかでマルクスははっきりとのべている。(『貨幣論岩井克人