日本経済の全体像を示すGDP統計(「国民経済計算」)で見ると、日本の家計貯蓄率は1980年度には17.0%であったが、90年代末から急速に低下し、2001年度には6.7%にまで低下した。03年度には7.8%に回復したが、この水準はすでに欧州各国の貯蓄率を下回っている。(『貯蓄率ゼロ経済 円安・インフレ・高金利時代がやってくる』櫨浩一〈はじ・こういち〉)