人の話や講演を聞いていてよく思う。要するに話が遅い。もっとスピードアップできないものであろうか。何ごとにおいても「結起承転」大事なのは結論をまず述べるということである。どこへ連れて行かれるかわからないで耐えている時間というのは頗る苦痛である。10分を7分にしろというのではない。15分でも20分でもいい話はいい話である。(『エッセイ はぐれ雲 俺の人生こんなもの 365日一日一文』神田威志〈かんだ・たけし〉)