そもそも「従軍慰安婦」なる言葉は戦時中には存在しなかった。「従軍」という冠は「従軍記者」や「従軍看護婦」など、いわゆる軍が認めた軍属のみに付けられていたもので、それゆえ、それぞれの業者が率いる慰安婦たちは、当時はただ「慰安婦」と呼ばれていた。このように史実に反する「従軍慰安婦」なる造語が一般的に使われるきっかけとなった言われているのが、73年に出版された千田夏光氏の『従軍慰安婦』である。(『教科書が教えかねない自虐小林よしのり竹内義和、日本の戦争冤罪研究センター)

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