彼らは性剽悍(ひょうかん)である上に首狩りの遺習をさえ伝え持っていた。この首狩りの習俗が大陸からの移住民を迎えてからいかんなく発揮されはじめたのだ。
 新移住民はつぎつぎと彼らの持つ鋭利な刃物で、その首を刎(は)ねられた。
(『もう日は暮れた』西村望)

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