(GHQによる)占領期間は7年ですから、そんなに長くなかったですよ。その間にやったことが、今日に至るまで続いている。いまいくらか問題になっているし、石原慎太郎さんなんかも言っていますが、主権のない時代、占領中につくられた法律は全部無効だという国際条約(ハーグ陸戦条約など)があるわけです。それは日本もアメリカも批准しています。だから、昭和27年4月28日、日本が独立した日に、それまでの占領中につくられた法律、憲法も含めてすべてこれは無効であると、全部廃止すべきであった。そして、改めて、法律の内容を吟味し、これがいいならばそのまま残せばいいし、ということでやればよかった。いま、例えば憲法改正の動きが国会でもありますが、しかし、主権のない時代に制定された法律はすべて無効だという形で、一回決断しないといけない。無効なのだから、憲法改正ではなくて、新しい自主憲法をつくるという形でないといけない。(『誰も教えないこの国の歴史の真実』菅沼光弘)
日本近代史