白い点は、浸水ラインの白い線の付近に集中して並んでいる。
神社は、浸水線のギリギリで助かっていたんです」
「じっさいに津波がどこまで来たのかを確認しようと、浸水線、つまり波の押し寄せた跡を歩いて辿(たど)っていくんです。するとなぜか神社があらわれるんです。
 ひとつ過ぎてしばらく行くと、別の神社に出くわす。その繰り返しでした。
 すぐそばまで津波が押し寄せたのに、神社はあやうく助かっている。そういう場所がとにかく多い。不思議でなりません」
(『神社は警告する 古代から伝わる津波のメッセージ』高世仁、吉田和史、熊谷航)

災害