石●こうした流れは、現在でもマルキストの間で受け継がれ、社会主義思想家がエコロジストに転向して、環境問題の論陣を張っている。「レッドからグリーンへ」というのが、最近の皮肉をこめたスローガンとなっているぐらいです。つまりマルキシズムの居城を失った思想家たちの一部が、環境に生きる道を見出したわけです。(『環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ石弘之安田喜憲、湯浅赳男)