もちろん、シュレーバーの父は息子を迫害するつもりで迫害したのではなく、息子を愛し、立派な人間に育てるつもりであった。本当に恐ろしいのは、子に対する親のあからさまな迫害、虐待、冷遇ではなくて、愛情、思いやり、献身といった名の迫害なのである。(岸田秀)『魂の殺害者 教育における愛という名の迫害』モートン・シャッツマン:岸田秀訳