このように、感覚はすべて苦なのですが、耐え難い「苦」が、べつな「苦」に変わっていくほんのわずかな間だけ、我々は「楽」を感じるのです。たとえば、歩き疲れて足がすごく痛い場合なら、横になったら痛みが消えて「楽」だと思うのでしょう。でも、横になって時間が経つと、また横になっていることが苦しくなるのです。(『苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教法話3アルボムッレ・スマナサーラ