言動力
魂を揺さぶる言葉の動力(キーワード検索推奨)
9時になると消灯。私は寒い冬の夜でも、衛兵の目をかすめて抜けだし外套を頭からかぶって、練兵場で勉強した。
またあるときは、消灯後も便所だけは常夜灯なのを利用して、便所へ入って勉強した。しかし、これも間もなく衛兵に発見されて追いはらわれたので、こんどは新しい勉強法を発明した。それは、懐中電灯を買ってきて、就寝後、ハンモックに寝たまま、頭から毛布をかぶり、その下で懐中電灯をともして勉強するという方法である。これは長くつづいた。
(『
大空のサムライ
』
坂井三郎
)
戦争
/
日本近代史
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