全体主義の代表的見解ともいうべきフリードリッヒ=ブレゼジンスキーの『全体主義的独裁と専制』による全体主義体制の徴候とは次のようなものである。
(1)首尾一貫した完成したイデオロギー(世界征服を目指す千年王国論)
(2)独裁者の指導による単一大衆政党
(3)物理的・心理的テロルの体系
(4)マスコミの独占
(5)武器の独占
(6)経済の集中管理と指導
(『二・二六事件とその時代 昭和期日本の構造』筒井清忠)