この時の爆心地・浦上の惨状を渡辺浩氏と同期の長田陽雄さんは学内誌に次の様に記している。「見渡すかぎりの火の海と死の世界。地の底から湧き上がってくるのかと思われるどよめきのようなもの―途中で全身黒焦げの女の人が黒い木の塊のようなものを抱いて『鬼になれよ、鬼になれよ』とうめいているのを見た。木の塊に見えたのは黒焦げの子供であった」(『長崎県立長崎中学第62回学籍簿』)『『焼き場に立つ少年』は何処へ ジョー・オダネル撮影『焼き場に立つ少年』調査報告』吉岡栄二郎

ジョー・オダネル原爆