つかみとることだ、そしてその爪で空高くつかみ上げられることだ。両の目が燃えて抜け落ちるまで。おのが麝香の身をずたずたに裂かれ、骨は千々に砕かれ、野や森にばらまかれることだ。軽やかに、無心に、望みの高みから、ワシのごとき高みから。(『石に話すことを教えるアニー・ディラード:内田美恵訳)