時間の矢の存在を物理学的に説明しよとすると、ぜんぜん自明のことではない。19世紀のボルツマン以来多くの学者がその答を求めてきた。本書では時間の矢の存在が宇宙論と深く関わっていることを示す。そして時間の矢が宇宙の初期条件によって規定されることを主張する。こういった立場を「時間の矢の宇宙論学派」とよぶ。(『時間の逆流する世界 時間・空間と宇宙の秘密松田卓也二間瀬敏史

時間論