この「剽窃事件」は、三角寛〈みすみ・かん〉以外のものがサンカについて語ると、サンカ及び三角寛から抗議を受けることになるということを世に知らしめる契機となった。サンカとの密約について、サンカ用語を使用する権利は、三角寛ただ一人に帰属するということも、この事件によって、ジャーナリストの間の「不文律」となっていったようである。(『サンカと三角寛 消えた漂泊民をめぐる謎』礫川全次)

サンカ