「たいていの人は、借金しなければ利子を支払う必要はないと思っています。しかし、私たちの支払うすべての物価に利子部分が含まれているのです。商品やサービスの提供者は、機械や建物を調達するために銀行に支払いをしなければならないわけで、銀行への支払い部分が物価に含まれているのです。あるいは、投入した自分の資本を、銀行やその他のところに投資した場合に得られたであろう利子が価格に上乗せされます。
 例えば、いまのドイツでなら、1戸あたり1万8000から2万5000マルクの利子を支払っています。だから、もし利子をやめて別の有効な流通メカニズムを採用することができたら、その流通促進のために新たな負担が生じたとしても、たいていの人たちは所得が2倍になります。あるいは、現在の生活水準を維持するのに、もっと少なく働けばよくなります」(マルグリッド・ケネディ) 『エンデの遺言 根源からお金を問うこと河邑厚徳、グループ現代

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