好きなタイプの男だ。服に頓着していない。体裁にこだわりすぎる連中は野心家に見えるが、空疎でもある。その男は話すとき、迫りくるものを見きわめようとするかのような遠い目をする。(『容疑者マイケル・ロボサム:越前敏弥〈えちぜん・としや〉訳)