太陽の底の密度は100グラム/ccだという。これは我々の身近にある物質に比べてはるかに大きい密度である。たとえば液体の中で密度の最も大きい水銀でも、14グラム/ccである。金や白金などは固体の中でも重い方であるが、それでも1ccの重さは20グラムにすぎない。
 これから考えると太陽の中心は当然固体であろうと思われる。しかし実は太陽の内部は気体なのである。
(『進化する星と銀河 太陽系誕生からクェーサーまで松田卓也、中沢清)